アウトドアでのスポーツ写真:逆光や天候不順に注意 

夏になると、プロやアマチュアのスポーツイベントがたくさん催されます。それらを最大限に活用しないのは残念です。野球、サッカー、水泳、サーフィン、モータースポーツ、ロードラリー等々。今回は、アウトドアスポーツの写真撮影のコツをご紹介します。

公式のスポーツ大会の撮影にこだわる必要はありません。地元で開催されるもの、野球、サッカーやビーチバレー、公園でのBMXバイクなど、地元のスポーツイベントを撮影してみましょう。アマチュアスポーツと夏は相性はとても良いです。  

天気はスポーツフォトグラファーの最大の敵

屋外・アウトドアスポーツ写真の最大の落とし穴は、おそらく天気です。天気が良くてタイミングが良ければ、素晴らしい写真や息をのむような光景が撮れるでしょう。天候に恵まれない場合は、屋内でのスポーツ撮影をお勧めします。

夏になって暑くなると、ご両親から「水をたくさん飲みなさい」と言われたことはありませんか?あるいは、冬には帽子と手袋をしなさい、雨の日にはレインコートを着なさい、などです。もし、あなたが屋外でのスポーツ写真の撮影に出かけるなら、今こそ、そのアドバイスに耳を傾けるべきだと思います。直射日光、氷点下、雨の中での数時間は、決して快適とは言えません。天候に左右されてしまうと、ついつい写真を撮るのをやめたくなります。しかし、それはスポーツ写真を撮るための正しい考え方ではありません。

Outdoor Sports Photography: Keep an Eye out for Backlight and Erratic Weather
スポーツや暑さの中での撮影は、いくつかの興味深い写真につながる可能性があります。

逆光を補う

屋外でスポーツを撮影する際には、いくつかの注意が必要です。まず第一に、逆光です。晴天の午後や夕方に試合が行われることが多く、理想的ではない光の中で撮影せざるを得ません。また、撮影者用の場所は限られていることが多いので、見晴らしの悪い場所から撮影することになります。レンズフードを使用することで、逆光の影響を少し解消することができます。逆光を防ぐだけでなく、レンズの為のプロテクターにもなります。 

Outdoor Sports Photography: Keep an Eye out for Backlight and Erratic Weather
逆光が避けられない場合もあります。コントラストの低下、写真の一部の色調の違い、レンズフレアなどは、すべて逆光によるものです。(編集前の写真)

次の写真は、ZPS Xで写真をどうやって編集したのかを表示しています。このような編集では、主に現像モジュールのかすみの除去、透明度、コントラストなの各スライダーを使用します。また、トーンカーブを使って、黒と白のポイント、彩度などを調整することもできます。

写真編集ソフト「Zoner Photo Studio X」を使って編集した一例

予期せぬ天候と熱気

また、予期せぬ天候の変化で、撮影後の編集加工において、大掛かりな編集が必要になることもあります。プロリーグの試合で、最初、晴れていても、途中から黒い雲に覆われ雨が降ってきてしまうことがあり、人工照明に切り替わり、そのまま試合が終了した時などです。このようなときは、撮影用に用意した1つの設定だけではどうにもなりません。屋外でのスポーツ撮影では、屋内でのスポーツ撮影よりも編集に時間が必要になるかもしれません。編集の時、プリセット機能も使ってみてください。

最後に、望遠レンズを使って遠くの被写体を撮影する場合の注意点です。夏の猛暑日には、焦点距離を長くして遠くの被写体にズームインすると、熱による歪みが発生します。モータースポーツでは、まれにその歪みが印象的な画像になることがありますが、ほとんどの場合は好ましくない現象です。

ウィンタースポーツの撮影では、遠方の被写体のコントラストやシャープネスを著しく低下させる「霞」が発生することがあります。そんなときに役立つのが、Zoner Photo Studio Xの「かすみの除去」機能です。

撮影機材 

アウトドアスポーツの撮影には、当然ながら適切な撮影機材が必要です。どの機材が適しているかは、いくつかの異なる要素によって決まります。まず第一に、撮影する時間帯とスポーツの種類です。室内であればF値の小さいレンズが必要ですが、屋外であればそれほど重要ではありません。

考慮すべき点は、レンズの最大焦点距離です。もし、大多数のスポーツイベントに対応できる万能レンズを1本選ぶとしたら、焦点距離が70-200mmのレンズを選びます。日中のみの撮影であれば、70-300mmのレンズキット1本で全く問題ありません。絞り値が大きいので、被写体を背景から切り離すことはできませんが、十分な性能を持っています。

スポーツ写真を趣味としている写真家の多くは、70-200mm F2.8のレンズ、約150-600mm F5.6-6.3のレンズ、そして広角レンズの組み合わせで所有しています。とはいえ、写真が趣味の方は、70-300mmのレンズキットがあれば十分でしょう。 

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シグマ 60-600mm, f/4.5-6.3 DG OS HSM Sports Lens, 出展:https://www.sigma-global.com/jp/

撮影許可

レクリエーションやプロではないスポーツの多くは屋外で行われるため、撮影許可を気にしなくてもよい場合が多いです。また、多くのスポーツ協会はソーシャルメディアのアカウントやウェブサイトを持っているので、撮影に行こうと思ったら連絡してみてください。もし、連絡先が見つからなくとも、あきらめずに直接聞きに行ってみましょう。

大切なことは、撮影マナーを守ることです。 

他に必要なものはありますか?

 荷物を運ぶための、しっかりしたバッグを用意することは絶対にお勧めします。また、無駄な荷物を持たないように、本当に必要なものをよく考えてください。長距離・長時間、移動する際には、1キロ単位の重さが重要になります。 

また、モータースポーツなどで、小石などが飛んでくることもありますので、レンズを守るために、UVフィルターの使用をお勧めします。前述したように、レンズフードは、レンズ保護と逆光撮影時のバイザーとして、必須アイテムです。また、気温が低い場所で撮影する時は、電池の消耗が早くなるので、予備の電池を用意して体に密着させておきましょう。そして、メモリーカードも忘れずにバッグに入れておいてください。

最後に、余談ですが、雨具に関する私の経験を紹介したいと思います。少し前に、小さなパッケージで、バックパックにぴったり収まる、ちょっと高級なレインコートを買いました。しかし、一度も使ったことがありませんでした。何故かというとあまりに小さくて使ったものを元に戻す作業が面倒だったからです。使わず、びしょ濡れになって撮影したりしていました。

その後で、私は使ったら捨てても惜しくないような安価な使い捨てのレインコートを使うようになりました。それ以来、スポーツの撮影でも濡れずに済むようになりました。 

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安くて使い捨てのレインコートが一番!

最後の手段として、普通のビニール製の買い物袋がレインコートの代わりになります。

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ビニールやプラスティックの買い物袋があれば、機材の簡易カバーになります。

結論 

屋外でのスポーツ撮影は、素晴らしい体験であると同時に、拷問のようなものでもあります。文頭でこれはチャンスだと書きましたが、熱中症のリスクなど、あらゆることに備えてしっかり準備してください。全てが完璧なものはあり得ないこと忘れないでください。そのためには、あきらめずに編集作業も色々試してみて、次回に活かせる新しい経験や発見をして撮影を終えることが必要です。撮影時には、レンズの前で起きていることだけでなく、自分の周りで起きていることにも注意を払いましょう。自分の安全を犠牲にしてまで撮影する価値のある写真はありません。

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著者編集部

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